夜が訪れるたびに長いトンネルを塗りつぶすために
両手の爪に重ねて赤を塗るように
同じ言葉を膝に落としている
短い物語の主人公になるために
涙と溜息を上手に溢してみようと思っている
ゆっくりと落ちていく砂時計を目の前にして
永遠に眺めていく覚悟がないように
古びた書物を指が掛かった頁から開いていく
読むことはできないが多分見るために
涙と溜息を上手に溢してみようと思っている
朝がくれば何かと擦れて爪から剥がれ落ちていき
白々とした寂しい爪だけが残されていくように
一箇所にとどまっている
昔から変わらない物語をなぞるために
涙と溜息を上手に溢してみようと思っている
両手の爪に重ねて赤を塗るように
同じ言葉を膝に落としている
短い物語の主人公になるために
涙と溜息を上手に溢してみようと思っている
ゆっくりと落ちていく砂時計を目の前にして
永遠に眺めていく覚悟がないように
古びた書物を指が掛かった頁から開いていく
読むことはできないが多分見るために
涙と溜息を上手に溢してみようと思っている
朝がくれば何かと擦れて爪から剥がれ落ちていき
白々とした寂しい爪だけが残されていくように
一箇所にとどまっている
昔から変わらない物語をなぞるために
涙と溜息を上手に溢してみようと思っている
夕陽が沈む前に姿をあらわす、
慌てることしかできない月がいとおしい
その一途さが夜を誘っている
帰り支度の烏たちが散り散りに飛び去る
落ちてきた黒い羽に一滴
静かな道を選びながら君に会いにいく
漆黒の闇の中で過ごすとき
そろそろ三日月が灯りを落としてくる
浮かび上がる細い背中と指が
吐息を誘う、狂おしい瞬間
朝陽が昇るころ、のんびりと居残っている
去り際を知らない月がいとおいしい
そのまま、この白いシーツに
くるまっていたい
慌てることしかできない月がいとおしい
その一途さが夜を誘っている
帰り支度の烏たちが散り散りに飛び去る
落ちてきた黒い羽に一滴
静かな道を選びながら君に会いにいく
漆黒の闇の中で過ごすとき
そろそろ三日月が灯りを落としてくる
浮かび上がる細い背中と指が
吐息を誘う、狂おしい瞬間
朝陽が昇るころ、のんびりと居残っている
去り際を知らない月がいとおいしい
そのまま、この白いシーツに
くるまっていたい
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